愛のプレゼント






万事屋三人とキャサリンがなにかをみている。
「なにこれ。」
「サァ?」
「エリザベス・・・ですかね?」
「いや、でも、エリーにしては小さすぎネ」
彼らが不思議そうにのぞき込んでいるモノ。
それは小さなエリザベスもどきだ。
道ばたに落ちているのをキャサリンが拾って万事屋に持ってきたようだ。
「こういうのはヅラに聞いてみるのが一番だな。」
「でも桂さんって今どこにいるんでしょうかね?」
「さあな。そのへん歩いてればみつかるんじゃねぇの?」
「そうですね。行きましょうか」
と二人が家を出ようとしたその時だった。
「ちょい二人とも待つネ」
「んだよ。なんかいい方法でもあるってのかよ」
「にひひ」
と自信ありげな笑みを浮かべる神楽

・・・・・・・・・・そして。

「おい。誰の許可得てここにいるんだよ。おまえら。」
土方の目の前には万事屋三人の姿があった。
「だれのって・・・ゴリラのだよ。」
「いやいやウソだな。近藤さんがそう簡単に許すわけ・・・」
ふと土方が横を見ると仲良く屯所の廊下を歩くお妙と近藤の姿が。
すかさず土方は近藤の顔面に跳び蹴りをくらわす。
それをくらった近藤は血を吐きぶっ飛ぶ。
「あら副長さん。助かったわ。ありがとう。」
とお妙はにっこり笑う。
「どういたしまして・・・じゃなくて・・・おまえらさっさと帰れや!今すぐ帰らねとぶった切る!」
と刀を抜く土方。
「まぁまぁ落ち着きなさいっての。」
「んだよ文句あんのか、あぁ!?」
フフンと銀時がふところからあのエリザベスもどきをとりだした。
「これは俺からのプレゼントだ。」
「いらねぇよ!!んなもん!!」
「俺たちおめぇに日頃迷惑ばかりかけてんじゃん?だからその・・・」
「いらねぇってんだろうが!!」
「俺からの愛のプレゼントだってば。」
「愛!?」
土方の顔が真っ赤に燃え上がる。
「なななそ、そんなウソ俺には通じねぇぞ!」
「ホントだってば。愛してるって。」
「!!?」
「ってなわけで大切にしてくれよな。」
「あぁわかったって、オイィィィ!!!逃げるなァァァァァ!!」

ってなわけで結局土方は銀時に追いつけずに飼うことになったとさ。







そして土方が銀時に愛してると言われた事にまだブツブツと顔真っ赤にしながらつぶやいて
いるところをふすまの間からのぞきこむ沖田。そして一言。
「これはつかえまさぁ・・・」

つづく。
















はじめて書いた銀土(?)話です。結局あのエリザベスもどきはなんなのか・・・。
まぁこれからわかるんですが、ぶっちゃけ銀土話がなんでもいいから書きたかったんです。
感想とかあれば掲示板にでも書いていってくださいね。